壁貫通型給湯器の交換(チャンバー室の給排気トップに排気筒設置工事含む)

2023年10月25日 |  水まわり工事事例

横浜市港南区の賃貸アパートの壁貫通型給湯器の交換を、不動産管理会社様からご依頼いただきました。

壁貫通型給湯器交換のご依頼

賃貸アパートの入居者様から不動産管理会社様に、「お湯が出たりなかったり」、「温度が安定しない」と連絡があり、不動産管理会社様から当社に壁貫通型給湯器の交換の依頼がありました。

お風呂にお湯をはろうとしてお湯が出ない、入れてみたらお湯が冷たいとなると、お風呂に入れなくなってしまうので大変です。これから冬を迎えますので、安心してお風呂に入っていただけるように、交換の工事に伺いました。

壁貫通型給湯器とは

給湯器にはいくつか種類がありますが、あまり名称は知られていないと思います。壁貫通型給湯器というのは、別名、ホールインワン、バズイング、壁ピタとも言われる給湯器になります。そっちの名称だと聞いたことがある、という方もいるかもしれませんね。

壁貫通型給湯器は、文字通り、壁を貫通して設置する給湯器(写真の青で囲っている部分)になります。

他の事例で取り上げたバランス釜と違って、壁の開口部に給湯器を設置することになるため、バランス釜のスペースの分だけ大きな浴槽を設置できます。また、跨ぎやすい浅型の浴槽を設置できるため、高齢の方や足の悪い方には喜んでいただけることが多いです。

壁貫通型給湯器故障の原因と対応

給湯器でよくある故障は、

お湯がでない、温度が安定しない(今回の事例はコレ)
・給湯器周辺から水漏れがある
・給湯器から異音や異臭がする
・エラーコードが頻発する

といったものがあります。

現地に行って故障の原因を特定して修理をするのですが、給湯器は一般的に使用開始して10年が寿命とされています。10年を超えると内部の部品が経年劣化して故障が起こりやすくなります。しかも、故障の原因が特定できても既にメーカーの製造が終了していて部品が入手できないことがあります。

10年を超える場合、メーカーが交換を推奨していることもあり、安全にご使用いただくために当社も交換をご提案させていただいております。

壁貫通型給湯器への交換

今回は浴槽はそのままで、給湯器のみ壁貫通型から後継の壁貫通型に交換しました。

まず、浴槽を取り外します。次に、ガス管や給水管などの配管類を外して、故障した給湯器本体を取り外します。次に、新しい給湯器本体を設置、給排気トップを取り付けます。外した配管類を給湯器に接続して、浴槽を戻して給湯器の交換完了となります。

本来はこれで完了となるのですが、交換をした物件は廊下側に排気する構造だったため、給排気トップに排気筒を設置しました。給排気トップの周りが壁で囲われていますが、このスペースをチャンバー室と言います。

給排気トップ
給排気トップに排気筒設置

排気筒はガス消費機器のため、設置するには「ガス消費機器設置工事監督者」の資格が必要になります。設置した排気筒には、ガス消費機器設置工事監督者の資格取得者の氏名と資格者番号、施工内容などを記入したシールを貼ります。

ガス消費機器設置工事監督者のシール
工事終了後のチャンバー室

最後に、浴室のリモコンに水が侵入しないようにコーキングを打ち、周りを綺麗に掃除をして工事完了です。

壁貫通型給湯器への交換を終えて

今回は壁貫通型給湯器から壁貫通型給湯器への交換でしたが、バランス釜から壁貫通型給湯器への交換も可能です。浴槽が広くなるため、その分快適な入浴タイムを過ごせるようになるのは、魅力かもしれません。ただし、物件の条件によっては工事できない場合もあるので、まずはお問い合わせいただくのが良いと思います。

お見積り、ご相談は無料です。お困りごとがありましたら、是非一度お問い合わせください。

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