退去後賃貸アパートの畳および床面リフォーム工事

2024年7月22日 |  リフォーム事例

横浜市港南区の三共住販株式会社です。

前回から引き続き、退去後の賃貸アパートのリフォームです。今回は、畳からフロアタイルへのリフォームおよび床面改修の事例です。

退去後の畳と床面の状態

畳の状態

畳ですが、写真のとおりかなり汚れていました。

畳は使用していると、「長時間の日焼けで畳表が変色する」、「人の足や家具の移動による摩擦で表面が擦り切れる」、「ものを落として傷が付いたり穴が開く」、「食べ物をこぼしてシミができる」、「湿気がこもってカビが生えて黒く変色する」など、さまざまな形で損傷していきます。

リフォーム前の畳
リフォーム前の畳

畳の表面に付着した浅い汚れや表面に生えた軽いカビであれば、クリーニングで綺麗にできる可能性が高いです。しかし、畳の内部に深くしみ込んだ汚れや長期間放置された汚れ、深く根付いたカビはクリーニングで除去するのは難しくなります。

今回の畳は、汚れやシミがひどく、換気が不十分で湿気がこもっていたのかカビで黒く変色している箇所が目立っており、クリーニングで綺麗にするのは難しい状態でした。

床面の状態

キッチンと浴室の前はフローリングを張っていましたが、写真のとおり床材に剥がれがあったり、黒く変色していました。

喚起が不十分で湿気がこもると床が腐って、「床の強度が弱まってふかふかする」、「床がへこむ」、「床が破損したり剥がれる」、「カビが発生して黒く変色する」など、さまざまな影響が現れます。

リフォーム前のキッチンのフローリング
リフォーム前のキッチンのフローリング
リフォーム前の浴室前のフローリング
リフォーム前の浴室前のフローリング

今回は、床の腐食が進んでいて、床板が剥がれている部分があったり、カビが生えて黒く変色して、歩くと床が抜けそうなくらい弱っている状態でした。

畳と床面のリフォーム内容

上記の状態をお伝えして、お客様のご要望を伺ったうえでリフォーム内容を決定しました。

  • 畳はクリーニングでは対応できないこともあり、お客様のご要望でフロアタイルに変更
  • キッチンと浴室前の床はフローリングが抜けそうな箇所が複数あるため、同じような木目調のフロアタイルに変更

退去後の畳および床面リフォーム工事内容

畳からフロアタイルへのリフォーム

まず、畳をすべて剥がして、畳の下地となっているコンパネ(コンクリートパネル)を確認します。コンパネが湿気を吸って腐っている場合、そのままフロアタイルを張ると、最悪、床が抜け落ちてしまうことになります。そのため、下地まで腐っている場合は、先に下地の補強が必要になります。

畳の下地のコンパネ
畳の下地のコンパネ

確認したところ、下地のコンパネは問題ありませんでした。

フロアタイルは厚みが2.5mm程度で、3~5cm程度の厚みがある畳と比べて薄くなり、木材であるフローリングと比べて強度が弱くなります。下地の上にそのまま貼ると窓枠や引き違いの枠などの建具と段差ができ、強度が弱くなってしまいます。

そこで、「建具と平らにする」「強度を高める」ために、既設のコンパネの上に、さらにコンパネを打って二重にコンパネを張って、そこにフロアタイルを敷いていきました。

畳からフロアタイルへリフォーム1
畳からフロアタイルへリフォーム1
畳からフロアタイルへリフォーム2
畳からフロアタイルへリフォーム2

床面のフローリングからフロアタイルへのリフォーム

キッチン側(キッチンと浴室前)のフローリングも、同様に、下地の確認から行います。フローリングが弱って抜けそうな箇所はありますが、下地には問題がありませんでした。

キッチン台を取り外してフローリングからフロアタイルへのリフォームを行いますが、キッチン台のリフォームは前回記事「退去後アパートのキッチンリフォーム」でご確認ください。

まずはキッチン台を取り外します。今回のリフォームではキッチン台も交換の予定ですので配管処理をして、解体してしまいます。

キッチン台を取り外した後、フローリングのリフォームを行いますが、フローリングとフロアタイルでもフロアタイルの方が薄いため、高さを調整する必要があります。フロアタイルは下地が歪んでいて水平になっていないと貼り付けられません。また、フローリングを全部剥がして、下地のコンパネの上にコンパネを二重張りするとフローリングの解体に時間と費用がかかります

そこで、フローリングを剥がさずに、フローリングの上にコンパネを打って二重張りにして、その上にフロアタイルを敷くことにしました。コンパネを二重にする分、下地の位置が高くなるため、フロアタイルを敷いたときにドアの開け閉めがしにくくなったり、キッチン台の高さが使いにくい位置にならないよう、フロアタイルの厚みを考慮して下地のコンパネを打っていきました。

コンパネ-フローリング-コンパネの上にフロアタイルになるので、フローリングが弱って抜けそうな箇所以外は、実質三重張りとなることで、強度を高めることも考えて施工しました。 

フローリングからフロアタイルへリフォーム1
フローリングからフロアタイルへリフォーム1
フローリングからフロアタイルへリフォーム2
フローリングからフロアタイルへリフォーム2

退去後の畳および床面リフォーム工事をおえて

今回は、キッチンの床面リフォームとキッチン台の交換を同時に施工できたので、仕上がりが綺麗に収まりました。キッチン台を交換しない場合だと、キッチン台に合わせて床を加工しなければならいので設置面がどうしても収まりが悪く見えてしまいます。また、取り外したキッチン台を動かすときに、新しく張った床に傷が付くリスクもあります。

また、畳とフローリングをフロアタイルに変更しましたが、フロアタイルは1枚1枚バラバラになっています。補修が必要になったときに1枚ずつ交換でき、低コストかつスピーディーに対応できるため、当社ではよくご提案させていただく内容となります。

退去後のリフォームは、次の入居者をスムーズに決める上で非常に重要です。お客様のご予算とご要望を伺ったうえで、当社としてはリフォームによる物件価値の向上、メンテナンス性などを考慮して、ご提案することを大切にしています。

今回ご依頼いただいた残りのリフォームは以下の記事となります。あわせてお読みください。
退去後賃貸アパートのキッチンリフォーム工事
退去後賃貸アパートの3点ユニットバスリフォーム工事

ご相談は無料です。お困りごとがありましたら、是非一度お問い合わせください。

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