2023年10月15日 | 水まわり工事事例
横浜市神奈川区の賃貸アパートの入居者様から、浴室のバランス釜の交換のご依頼をいただきました。
入居者様から「お風呂のお湯が出なくなった」ということで、風呂釜の交換のご依頼をいただきました。これから冬に向けて寒くなっていく時期ですので、お湯が出なくてシャワーが浴びれない、お風呂に入れないとなると大変です。
今回交換で伺った賃貸アパートでは、バランス釜が使われていました。バランス釜という名称を知らないかもしれませんが、ガスをつかってお湯を沸かす給湯設備で、浴室内の浴槽と壁の間に設置される風呂釜の一種になります。
バランス釜が故障する主な原因はいくつかありますが、今回は経年劣化によるものでした。バランス釜の標準使用期間は10年で、10年を超えると内部の部品が劣化して故障が起きやすくなります。
まず、バランス釜本体と浴槽に繋がっている追い炊きホースなどを外します。その後、浴槽をずらしてバランス釜本体を取り外します。
ちょっと難しい話になりますが、平成9年4月1日から法律により、ガスを安心・安全に使用するために、ゴム管で接続することは禁止されています。今回はガス管がゴム管で接続されていたため、ガスコックの交換と強化ガスホースへの交換を行いました。
なお、ガスコックの交換は東京ガスの簡易内管施工登録店の取得が必要になります。ガスが漏れてしまうと大きな事故に繋がりかねませんので、交換は登録店しかできません。当社は登録店になっていますの、交換できます(東京ガス簡易内管施工登録店 登録店番号 1-2016-0010)。
新しいバランス釜を設置して、浴槽と繋げて工事完了です。
基本的には、同じ機能を使えるように機種を選定しますが、前提条件から設置できる機種を選定するという意味合いの方が強いです。
バランス釜から浴槽に繋がる循環パイプの向き、排気がストレートか横か、外か共通ダクトか、給水の位置などの条件から決まっていく感じです。
構造を知らないとイメージするのが難しいかもしれませんが、パイプや吸排気の関係で決まるんだ、くらいに思ってもらえれば大丈夫です。
給水管をバランス釜に繋げるときに、ナットを回しているとトラブルが発生しました!既存の給水管が、古くなって錆が進んでいたため折れてしまったのです。
錆がひどくなっている場合は給水管が折れてしまうこともありますので、そこは焦らずに車にある新しい部材を持ってきて交換しました。
錆びた給水管が折れるというトラブルはありましたが、入居者様の家財やアパート自体に被害が出ることなく、無事にバランス釜の交換工事が完了できました。
ガスコックの交換には、東京ガスの登録店になっている必要があると書きましたが、それ以外に、バランス釜は特定ガス消費機器のため、交換するにはガス消費機器設置工事監督者の資格が必要になります(無資格者は工事ができませんので注意してください!)。
安心・安全に交換工事をするには、ガスという性質上、事故が起きると大変なことになるので、いろんな資格が必要になります。
これから冬を迎えますので、給湯関連はしっかり備えておきましょう!
お見積り、ご相談は無料です。
お困りごとがありましたら、是非一度お問い合わせください。
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