排水溝が逆流・流れが悪い排水管の高圧洗浄

2024年3月23日 |  水まわり工事事例

横浜市南区の不動産管理会社様から、賃貸アパートの排水トラブルでご依頼をいただきました。

排水トラブル解消のご依頼内容

「1階の浴室の排水溝が逆流する」「2階で洗濯機を使うと排水の流れが悪い」といった排水のトラブルが起きているとのことで、その解消のご依頼をいただきました。

もちろん排水の流れが悪いのも困りますが、排水溝が逆流するのは衛生面で不安を感じますし、異臭を伴う場合は気分が悪くなったり、日常生活に大きな影響を与える可能性があるので、すぐに現場にお伺いしました。

排水トラブルの原因の特定

なぜ、排水溝から逆流したり、排水の流れが悪くなっているのか、排水トラブルが起きている場所と原因を特定していきます。

大雨が降っている場合を除くと、排水トラブルの原因は主に次の3つが考えられます。

  1. 汚れによる排水溝や排水管のつまり
  2. 老朽化や地震などの災害による排水管の破損
  3. 油や汚れなどによる排水桝のつまり

建物の排水管の構造を確認すると、2階は台所・浴室・洗濯機の排水が横引き管で合流、1階は浴室・洗濯機の排水が横引き管で合流、それが2階から1階に縦管で合流して屋外の排水桝に流れています。

屋外の排水桝を確認したところ、つまりは起きていませんでした。排水桝で排水されているということは、排水トラブルが起きているお部屋の排水管と排水桝との間でつまっていると考えられます。

築年数が古い建物でしたので、汚れなどで排水管の流れが悪くなっていると考え、排水管を確認しました。すると、浴室の排水トラップが以下の写真のように非常に汚れており、汚れで水がスムーズに流れなくなったり、排水が滞ったりすることで、排水が溢れてきていることが分かりました。

汚れた排水トラップ

お風呂だと髪の毛や石鹸のカスなどが溜まり、汚れがこびりついてしまうと、排水トラップが詰まってしまいます。2階の台所・浴室・洗濯機の排水管、1階の浴室・洗濯機の排水管で同様に、汚れが原因で排水に問題が起きていると考えられるため、高圧洗浄機で排水管内に付着した汚れを清掃することにしました。

排水管の高圧洗浄の実施

高圧洗浄機を使って、2階の台所・浴室・洗濯機の排水管、1階の浴室・洗濯機の排水管の高圧洗浄をしていきます。

高圧洗浄は、強力な水圧で汚れを剥ぎ取り、詰まりを解消する洗浄方法です。そのため、周囲に水が飛び散ったり、汚れが周囲に付着することがないよう注意して行っていきます。また、古い排水管や劣化した排水管は破損のリスクがあるため、排水管の状態に合わせて水圧を調整して清掃していきます。

台所は油汚れや食べ物の残りカス、石鹸カスなど、浴室は髪の毛や皮脂汚れ、石鹸カスなど、洗濯機は洗剤カスや衣類の繊維などが、排水管内に付着して排水の流れが悪くなったり、詰まったりしてしまいます。

日々の生活の中で清掃をしていても、上記の浴室排水トラップのように、かなりの汚れ方をしてしまうことがあります。

今回、しっかり高圧洗浄することで排水管内部や排水トラップの汚れを落としてキレイにしました。

綺麗になった排水トラップ
綺麗になった排水トラップ

高圧洗浄後に排水管つまりが再発した場合のご提案

実際に床を開けて確認をしたわけではありませんが、排水管内を確認しているときに、洗濯機の排水の部分から覗いて見た感じ、床下にある横引き管の排水口径が小さく感じました。

もし、今回高圧洗浄してスムーズに排水が流れるようになっても、またすぐに詰まってしまうようなことが続くようであれば、詰まりの根本原因が他にあることになります。

その際は、床下を開けてしっかり調査をすることになります。今回は不動産管理会社様ともご相談のうえ、まずは高圧洗浄をして様子見することになりましたが、排水口径が小さいことが原因で、汚れが付着したときに流れにくくなっているようであれば、そのときに横引き管を十分な排水口径の排水管に交換するのでどうでしょうか?とご提案しています。

排水管の高圧洗浄を終えて

今回のように浴室の排水が逆流したり、流れが悪くなったりするといったトラブルを未然に防ぐためには、年に1回か2回の定期的な高圧洗浄がおすすめです。

排水管が詰まると、高圧洗浄だけでは解決できない事態に発展する可能性があります。排水管内部のカメラ調査が必要となり、その間は一時的に水が使えなくなるなど、入居者の方にご迷惑をおかけしてしまうこともあります。また、修理費用も高額になる可能性があります。

定期的な高圧洗浄を行うことで、排水管のつまりを未然に防ぎ、快適な生活環境を長く維持しましょう。

水周りの修理・リフォーム、お困りごとがありましたら、是非一度お問い合わせください。

ページトップへ