2023年12月3日 | 水まわり工事事例
不動産管理会社様より、横浜市南区にあるマンション共用部のトイレ交換のご依頼をいただきました。
古くなったトイレを交換したいということで、マンション共用部のトイレの交換のご依頼をいただきました。交換する既設のトイレは故障して使用できないわけではありませんが、トイレはたくさんの部品が使われているので、長年使用すると経年劣化によって部品に故障や不具合が起きて水漏れの原因になることがあるので注意が必要です。
ご依頼をいただいて早速現地調査に伺いました。トイレの交換は、単にトイレを新しいものに交換するだけではありません。お客様のご希望や設置場所の状況にあわせて、最適なトイレや設置位置などを決める必要があります。
そのため、たとえば、設置場所の寸法測定や排水方式の確認、温水洗浄便座にする場合はコンセントの位置、床の状態の確認などを現地調査で行います。
今回の事例ではこれらの必要な確認を行ったほか、現地調査で、トイレを使っていないときでもタンクの中で水が止まらなくずっと流れつづけているという不具合を確認しました。なぜ水がずっと流れ続けていたかというと、ボールタップが故障していたからです。
ボールタップはトイレで水を流してタンク内の水が減ったら、元の水量に戻すためにボールタップの弁を開いて給水管からタンク内に給水する部品です。ボールタップに故障や不具合があると、給水する必要がないときでも給水してしまうことがあります。今回はまさにこのケースでした。
また、トイレのレバーが壊れているのも確認しました。トイレのレバーにはチェーンが付いていて、チェーンの先にはタンクの底の便器に通じる排水管に蓋をするゴムフロートというゴムの栓が付いています。レバーを引くとゴムフロートが引っ張られて蓋が開いて、便器に水が流れる仕組みです。
レバーが壊れていると水が流せなくなってしまうのですが、こちらはレバーの代わりにチェーンの先にキャップを付けて、キャップを引くことで水が流れるようにして使用されていました。
現地調査で確認したボールタップ故障による水漏れについて不動産管理会社の方に相談したところ、トイレを入荷して交換するまでの間もトイレを使用できるようにして欲しいとのことで、ボールタップを交換することにしました。
ボールタップを新品に交換することで、トイレを使っていないときに水が流れつづけるのは無事に止まりました。
トイレが入荷できたので、いよいよ交換作業です。
トイレを交換するときは、トイレの設置位置の調整が重要になります。
今回のトイレの設置場所は、(写真では分かりませんが)マンションの階段があるために、後ろの壁が斜めになって天井が低くなっていました。そのため、トイレを利用する人が立ち上がったときに天井に頭がぶつからない位置を探して取り付ける必要がありました。
トイレの排水方式は、床排水と壁排水の2種類がありますが、床排水でした。床排水は、床から垂直に排水管が立ち上がっています。トイレを外した写真の方で直接は見えませんが、床排水の排水管があって、そこに横引き管(メモリみたいなものが見える)が繋がっていて、黒い丸い部分が便器との接続部になります。
横引き管の長さを調節して、建物とトイレの排水位置を調整していきます。交換する便座は既設の便座より少しサイズが大きいため、同じ位置に便器を置くと座ったときにトイレのドアが近くなって圧迫感を感じてしまいます。
ドアとの距離が近くなりすぎないように注意しつつ、後ろ側はタンクの手洗い蛇口が壁にぶつからないように、便器を仮置きして実際に座ってみて、慎重に最適な位置を探していきました。
微調整をして、タンクの手洗い蛇口が干渉せず、便器に座ったときの前方の空間も確保でき、立ち上がったときに天井に頭がぶつからない、ちょうどいい位置に取り付けることができました。
既設のトイレの位置が上の写真の青い線の部分ですので、便座半分くらい後ろに下げることができました。そのため、前方のドアとの空間はかなり余裕のある位置にできました。
トイレの交換はただ単にトイレを新品に交換すれば良いものではありません。今現在設置されているのよりもより良い状態で施工、設置すること。日々使用する場所なので、少しでも快適な空間になること。実際にトイレを使う人が快適に使えるにようすることが大切です。
また当社では、事前調査をしっかり行い、明確な見積りを提示することで、お客様に安心してご依頼いただけるようにすることも大切にしています。
ご相談は無料です。お困りごとがありましたら、是非一度お問い合わせください。