バーナーキャップの交換部品がないビルトインガスコンロの交換

2024年4月3日 |  水まわり工事事例

管理会社様よりビルトインコンロ交換のご依頼を頂きました。

ビルトインガスコンロ交換のご依頼内容

ご依頼をいただいてさっそく現地に伺いました。

状況を伺ったところ、ビルトインガスコンロのバーナーキャップの劣化により、火が付かなくなってしまったということです。そこで、入居者様と管理会社様でバーナーキャップの交換で対応しようと交換部品を探したものの、メーカーから交換部品はないと言われたため、ビルトインガスコンロ本体を交換することになったそうです。

部品があれば部品交換で簡単に済ませることができます。しかし、年数が経過しているものはメーカーの在庫が無いことがあります。メーカーの部品保持期間は、リンナイ・ノーリツ・パロマともに生産終了から5年です。後継機種の部品と共有できる場合もありますが、後継機種の設計によっては適合しない可能性もあります。

バーナーキャップが劣化する原因

バーナーキャップは、五徳(ゴトク)と同じように調理時は炎にさらされるため、ガスコンロの中で劣化しやすい消耗品となります。

バーナーキャップは空気とガスを理想的な割合で混合して、炎を作り出す重要な役割を果たしています。熱に強い素材でできていますが、定期的な掃除を行わないと汚れが溜まって目詰まりしたり、 表面が欠けて錆びてしまうことがあります。

バーナーキャップが次のような状態になったときは、寿命による交換時期と考えられます。

  • 柔らかい布や歯ブラシでは落ちない汚れが付着している
  • 炎の色が赤くなっている
  • バーナーキャップ本体に欠けや穴があり炎が安定しない
  • バーナーキャップが正しく取り付けできない

ビルトインコンロ交換 写真

交換前
交換後

ビルトインガスコンロ本体の交換工事

まず既設のビルトインガスコンロの天板を外します。コンロを固定しているネジを外して、ガスコンロの配管と接続部分をすべて外して、ビルトインガスコンロを取り外します。

取り外すと分かりますが、ガスコンロとキッチン天板の隙間部分はかなり汚れています。ビルトインガスコンロの場合は、取り外したときにしか掃除ができないため、綺麗に掃除をしてから取り付けます。

「点火不良と経年劣化によるビルトインコンロの交換」の記事に、掃除をしている動画を載せていますのでご覧ください。

新しいビルトインガスコンロを取り付けます。万が一にもガス漏れしないようガス管のネジ部にシール材を塗布してガス管に接続します。取付位置を決めて、水平が取れたらネジを締めて固定します。五徳やバーナーキャップを取り付けて完成です。

今回は特に問題ありませんでしたが、キッチンのサイズによっては、加工が必要になったり、パネルを取り付けるなどいろいろな施工があります。

「賃貸アパートのガスコンロ交換」の記事は、キッチン台を加工した事例になりますので、あわせてご覧ください。

ビルトインガスコンロ交換を終えて

今回は、バーナーキャップの交換部品がないことでビルトインガスコンロを交換することになりました。もし、バーナーキャップの部品在庫があって部品交換で対応したとしても、コンロの使用年数が長くなっていると、交換した部品以外の箇所に不具合が発生する可能性が高まります。

現在販売されているビルトインコンロは、10年前のものと比べて機能性に優れ、安全性、使い勝手が大幅に向上していますので、使用年数が長い場合は交換がお薦めです。

また、部品交換で対応する方針で進めて部品が無いことが分かり、本体の交換をすることになった場合、その分、ガスコンロが使えない状態が長引いてしまうことになります。

ガスコンロが使えないと日々の生活がとても不便になるため、入居者様がなるべく早く使えるようにすることが大切だと思います。

水周りの修理・リフォーム、お困りごとがありましたら、是非一度お問い合わせください。

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