2024年8月26日 | 水まわり工事事例
横浜市港南区の三共住販株式会社です。
今回は、横浜市神奈川区の管理会社様からご依頼いただいた、賃貸アパートのキッチンでの水漏れを解消した事例をご紹介します。
キッチンの水漏れは放置すると、床が腐ったり、下の階に水が漏れるなど大きなトラブルになりかねないため、早めの対処が必要です。
早速現地を訪問してみると、キッチンの流し台と排水トラップの継ぎ目から水漏れしていました。また、排水トラップからも水漏れしているとのことで、入居者様が水が漏れないように、排水トラップをビニールテープでグルグル巻きにしていました。
水漏れの根本原因を特定せずに、ただ水が漏れている部分をふさいだり、パッキンを交換するだけでは、一時的に水漏れが止まったように見えても、別の場所で新たな水漏れが発生したり、同じ場所で再び水漏れする可能性があります。
そこで、まず水漏れの根本原因を特定します。お部屋の水道を全て止めて、水道メーターを確認します。水道メーターが回っていなければ、給水管からの水漏れの可能性はほとんどありません。水道メーターを確認してみると、回っていません。
ということは、水漏れを確認できた「キッチン流し台と排水トラップのつなぎ目」か「排水トラップ」からの水漏れと考えられます。「キッチン流し台と排水トラップのつなぎ目」からの水漏れの場合は、つなぎ目に使われているゴムパッキンの劣化が、「排水トラップ」からの水漏れの場合は、経年劣化によるひび割れが疑われます。
しかし、、、
排水トラップを外して、キッチン台の下から流し台と排水トラップのつなぎ目を覗いてみると、点々と光が見えます。ということで、水漏れの根本原因は、流し台と排水トラップのつなぎ目が劣化して穴が開いたことでした(下の画像の赤枠部分が穴が開いた部分)。
水漏れの根本原因が、キッチン流し台の劣化で流し台と排水トラップのつなぎ目に穴が開いたことだと判明したので、キッチン流し台の交換を行うことになりました。
またしばらくの間、水が漏れていたようで、キッチン台下の収納部分やその周りの床面が水を吸ってフカフカになっていました。放置しておくと湿気がこもってカビが発生しやすくなったり、床材が腐って破損する可能性があります。キッチン台を外したときに床の下地と床面の状態を確認した結果、床面の部分改修をご提案し、改修することになりました。
交換するために、まず、既設のキッチンを取り外します。
既設のキッチンは、流し台とコンロ台が一体型でした。蛇口は壁から出ているのでそのまま残し、ガスコックもコンロ台から離れた位置にあるため、問題なく取り外せました。
壁とキッチンの隙間にあるコーキングを切り、流し台の排水管を外して、キッチン本体を取り外しました。
キッチンを取り外した後、クッションフロア(CF)を貼り付けるための下地処理をします。
フローリングの表面が割れたり、脆くなっていましたが、下地はしっかりしていましたので、フローリングの上からクッションフロア(CF)を貼り付けていきます。
まず、床の表面が凸凹になっている部分をパテで埋めて平らにします。パテが乾いたら、CFを貼るための接着剤を床全体に薄く均一に塗ります。このとき、接着剤が均一になるように塗らないと、CFを貼った後に凸凹になってしまうので注意しながら塗っていきます。
つづいて、接着剤を塗った上にCFを置いて、壁際や角に合わせて余分なところをカットしていきます。CFと元のフローリングの境目には、ヘの字型の見切り材を取り付けます。
新しいキッチンを取り付けます。
取り外しのところで書いたとおり、給水は壁からで、ガスコックはコンロ台から離れた位置にあるため、キッチン流し台とコンロ台は、加工せずにそのまま取り付けることができました。
キッチン流し台の排水管を接続して、壁との隙間部分をコーキングで埋めて取り付け完了です。
キッチン流し台とコンロ台の交換、クッションフロア(CF)施工前後の写真です。
キッチン流し台と排水トラップのつなぎ目に穴が開くのは、年数が経っている流し台ではよくあることです。穴が開いたところから水漏れをして、今回のように、流し台下の収納部分やキッチン周りの床面が水を吸って腐ってしまうこともあります。
木材は水を吸って乾いてを繰り返すと、劣化を早めることになります。今回、下地は問題ありませんでしたが、下地まで腐ってしまうと追加で下地を見たり、補強したりと工事が増えていきます。水漏れに気付いたら、とにかく早めに対応をすることをお勧めします。
お困りごとがありましたら、是非一度お問い合わせください。