2024年7月25日 | リフォーム事例
横浜市港南区の三共住販株式会社です。
退去後の賃貸アパートのリフォームに関する3つ目記事です。今回は、3点ユニットバスリフォームの事例です。
3点ユニットバスは、写真のとおり、浴槽に穴が開いていました(下記写真の水色で囲っている部分)。
浴槽の穴の状況と管理会社のご担当者様からの話を踏まえて、次の3つの理由からユニットバスの修理ではなく、ユニットバスごとの交換をご提案し、交換することになりました。
ユニットバスの解体をするために、まず換気扇、照明の電気類を外していきます。その際、新しいユニットバスの換気扇と照明に繋げるために、わかりやすく電線を残しておきます。
次に、シャワー水栓に繋がる給水・給湯管、トイレの給水管を外していきます。配管類は、ユニットバスの壁面に固定する金具で取り付けられているので、固定金具から切り離します。
さらに、トイレ、ドアを外し、ユニットバスの排水トラップといった設備類を外します。
ユニットバスは、天井、壁、床がパネルになっていて、固定金具で固定されています。天井と壁は、固定金具を外せば、そのまま取り外して外へ持ち出せます。しかし、床は浴槽と繋がっているので天井と壁のように簡単に解体できません。もちろん、そのまま持ち出せればいいのですが、ほとんどの場合、切断しなければ持ち出せません。床下に給水管や電気配線等が通っている場合は、切断するときは特に注意を払って作業する必要があります。
床と浴槽を運び出した後に、ユニットバス内のゴミなどを片付けて解体・撤去作業は終了です。
新しく入るユニットバスのサイズに合わせてシャワー水栓の給水・給湯管を引く位置を、図面を見ながら調整をしていきます。3点ユニットバスの場合は、トイレの給水管も準備します。
ユニットバスを床に固定して重量を支えるベース金物の位置や、配管とぶつかる箇所がないかを図面を見ながら判断して配管を組んでいきます。
同時に、ドア枠の入る位置(下の写真の水色部分)を見ながら部屋の壁を解体します。電気のスイッチ(下の写真の赤色部分)とぶつかるので、スイッチを移設することも考えておかなければなりません。
配管の設置ができたら、ユニットバスを組み立てます。床の水平を出して、ユニットバスの足(ベース金物)が床下を通る給水管や排水管にぶつからないかを確認します。もし、ぶつかる位置に来ていたら配管をやり直さなければいけません。
また、ドアの位置と部屋の床面の高さなどを同時に合わせて位置調整をします。床との平行を出して、ユニットバスの入り口ドアを組み立てます。3点ユニットバスなので、汚水の排水管とユニットバスの排水トラップの位置も同時に調整して、汚水の排水管を接続してトイレを取り付けます。
床面の位置を固定したら壁面を固定金具で取り付けし、さらに、天井を取り付けます。シャワー水栓の給水・給湯管、換気扇と照明の穴開け加工をして固定金具で固定します。
3回に渡ってお伝えしてきたリフォームの事例は、今回が最終回になります。
今回は、ユニットバス以外にリフォーム工事がありましたので、浴室だけリフォームしないと、他の箇所が綺麗になることで、余計に汚さが目立って見えてしまう可能性があります。まとめてリフォームできたことでお部屋の価値が高まり、空室対策として良いのではないかと考えます。
3点ユニットバスであることで、入居者が決まらず空室期間が長くなるようでしたら検討した方が良いです。しかし、3点ユニットバスの賃貸物件は賃料が安いことが多く、それを魅力に入居される方もいるため、物件を探すときに賃料を重視する人にとって、リフォームして賃料が上がることはマイナスになります。
現状で空室率や空室期間に問題がなければ、3点ユニットバスから変更せず、新しい3点ユニットバスに交換するのも、考え方の一つです。お客様が納得してリフォーム方法を決められるように、物件の立地やご予算などを踏まえてご提案することが大切だと考えています。
今回ご依頼いただいた残りのリフォームは以下の記事となります。あわせてお読みください。
・退去後賃貸アパートのキッチンリフォーム工事
・退去後賃貸アパートの畳および床面リフォーム工事
ご相談は無料です。お困りごとがありましたら、是非一度お問い合わせください。